Natural vane

	光が集った 明るい夜に
	君と 初めて出逢った
	オリオン座が 透きとおる あの時間
	少し 寂しげなその顔を
	両手で包みたかった

	この汚れてしまった手を ぎゅっと握って 君は
	あたたかい 
	一瞬の笑顔に さらわれた
	風 ふきあれる まだ目印は探せない 止まったままの風見鶏
	
	オレンジに照らされて ゆらぐ風の中
	大好きと つぶやいた泣き顔 手を伸ばす前に 崩れ落ちた
	そう やっとできる その時に
	もう動かない 君の手に
	雫が落ちた

	迷い続けているから ひとは充実できるのと
	そう笑って 
	背中を押した ヒマワリのような人だった
	風 ふきぬける 君がいない それなのに 動き始めた風見鶏

	動き出したのは 空の彼方で 君が 僕を連れ出そうとしているから?
	君のように やわらかい 風をうけて

	立ち止まらない 矢印の先へ 行こう
	この先のため 導く 空の 風見鶏


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